とまにちは、とまとま(@toma_moneykatsu)です。
皆さん大好きな”レバナス”ですが、これまで投資信託でしか存在しませんでした。
しかし、このたびETFとして東証に上場されることになりました。
そこで、この商品に関する特徴やメリット・デメリットなどをまとめて解説していきたいと思います。
この記事では以下のようなことがわかります。
✅ 特徴
✅ メリットやデメリット
✅ コストについて
✅ レバナスETFと投資信託、どっちがいいのか
上場を果たしたETFとは
今回、上場を果たしたは、
- 2869:iFreeETF NASDAQ100レバレッジ
- 2870:iFreeETF NASDAQ100ダブルインバース
この2商品となります。
これらの商品は、大和アセットマネジメント株式会社からリリースされ、2022年11月16日に上場することが決まっております。
基本情報
「iFreeETF NASDAQ100レバレッジ(2869)」及び「iFreeETF NASDAQ100ダブルインバース(2870)」の基本情報は概ね同じです。
これらの商品はETF(上場投資信託)であるため、市場が開いてときは、リアルタイムで売買することが可能です。
また、注目したいのが「為替ヘッジあり」という点です。
これらのETFは米ドル建ての指数に連動するように設計されているので、為替変動による影響を受けません。円安が進んでいる昨今、円建てで投資すると、円高時に大きく評価額を下げてしまうため、為替ヘッジありは、大変ありがたいですね。
レバレッジ商品への投資リスク
レバナスへ投資する際の注意点について、以下にまとめました。
リスクが高い
レバレッジ商品はリスクが高いです。大きくリスクをとったことで、大きな損失を招き、取り返しのつかないことになりかねません。
投資する際は、余裕資金でかつ身の丈に合った金額で運用することをお勧めします。
減価について
株価が上昇または下落もせずによこよこするときに、価格が徐々に下落していきます。これを減価と言います。
これは商品設計上、そのようになってしまうため、レバナスを購入する場合、この減価リスクが常に付きまといます。
減価が生じると、評価損益をプラスマイナスゼロまで持っていくためには、取得単価からの下落分プラス減価した分を取り戻す必要があります。
相場に方向感がないときにレバレッジ商品を購入することは、資産を減らすことと同じようなものです。
相場の方向感を掴み、その方向にあった商品を選択することで、減価のリスクを抑えたいところです。
長期投資には向いていない
レバレッジ商品は長期投資に向いていません。それは上記で説明した減価リスクがあるためです。
長期投資になると、どうしても株価がよこよこする場面が出てきます。この場面では減価してしまい、利益が減ってしまいますので、長期投資はお勧めできません。
逆張りしない
逆張りで成功したときは、大きな利益を得ることができますが、失敗した場合に大きな損失となります。減価のリスクを考えると、プラスマイナスゼロまで持ってくるには、それなりの相場が来ないと厳しいです。
なので、レバレッジに投資する場合は、順張りすることをおすすめします。
投資信託とETFどっちが良いのか
結論から申し上げますと、これは投資スタイルによります。
以下、詳しく解説していきます。
投資信託やETFに投資するにあたって気にしてしまうのが、コスト(手数料)だと思います。コストとして挙げられるものとして、販売手数料、信託報酬、解約手数料がありますが、販売手数料や解約手数料は、証券会社によって異なるので、ここでは信託報酬に着目して比較したいと思います。
主要なレバナス投資信託とレバナスETFの信託報酬を表にまとめてみました。
この中で、1番安いのがauAMレバナスです。この商品はレバナス投信の中でも、かなり新しい商品で、既存の商品に対抗したためか、かなり安く設定されていますね。
一方、レバナスETFはこの中では3番目となり、比較的高い水準にあります。
しかし、視点を変えてみてみると、日経レバレッジ(1570)や日経ダブルインバース(1357)などの国内指数系ETFの信託報酬は0.88%であり、ETF同士で比較すると、少し割安であることが分かります。
以上のことから、レバナス商品としては高いものの、ETFとしては安いことが判明しました。
”レバナスETF”をどのように取り扱えば良いの?
私のおすすめとしては、指値注文など機動的にかつ短期的な投資したい方はETF。そこまで機動的に動く必要がなく中長期目線でじっくり投資したい方は投資信託で良いかと思います。
短期投資をする場合、目まぐるしく状況が変化していきますので、その変化に対応できる機動性が必要になります。
一般的に投資信託は、約定するのに数日かかり、ある程度タイムラグが発生してしまいますので、機動的とは言えません。
一方、ETFは市場が開いていれば、リアルタイムで売買することができ、機動的に対応することが可能です。
中長期投資をする場合、わざわざ高い信託報酬を払う必要がなく、リアルタイム売買をする必要もありません。そう考えると、ETFよりも投資信託の方が向いているかと思います。
尚、上記では触れておりませんでしたが、ETFを購入するメリットとして、貸株による金利収入が挙げられます。貸株サービスとは、保有している株式及びETFを証券会社に貸し出し、貸出期間中に証券会社から金利を受け取ることができるサービスのことをいいます。
レバナスETFが貸株対象であるかは、現時点で不明ですが、ETFを選ぶメリットの一つではあります。
まとめ
本記事では”レバナスETF”について解説していきました。
このETFにはさまざまな特徴があります。
その特性に合った投資をすることで、その効果を最大限に活かせると思いますので、自分の投資スタイルを留意しながら最適な商品を選択していきましょう。
なお、レバレッジ商品になりますので、取扱いの際は十分にご注意ください。
コメント