【注意】バルチック海運指数やCCFIが急落する4つの理由とは

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とまにちは、とまとま(@toma_moneykatsu)です。

バルチック海運指数やCCFIが急落していることをご存じでしょうか。

なぜ、これらの指標が急落しているのでしょうか。

そこには4つに理由がありました。

この記事では、海運関連指標の急落理由や今後の見通しについて、解説していきます。

本記事てわかること
  • バルチック海運指数が急落している理由
  • 今後の海運市況
  • 株価急落しない理由
目次

結論

まず本記事の結論について、ご紹介します。

本記事てわかること
  • 急落理由は市況の正常化
  • 今後の見通しは悪い
  • 株価急落しないのは高配当のおかげ

では、それぞれ説明していきます。

急落している理由とは

まずは、以下のバルチック海運指数とCCFIの推移をご確認いただきたいのですが、

いずれの指標も、2022年後半から下落していることが分かります。

CCFIの推移(日本郵船HPより引用)
バルチック海運指数の推移(日本郵船HPより引用)

なぜ、これらの指標が下落しているのでしょうか。

それには、4つの原因が考えられます。

急落の理由
  • 港湾の渋滞解消
  • インフレによる需要の低下
  • 在庫の積み上がり
  • 世界的な景気後退懸念による需要の低下

①港湾の渋滞解消

渋滞の解消すると、海運指標は低下します。

その理由は、コンテナ不足や不定期船の船舶不足が解消されるためです。

そもそも、2021年から世界的なコンテナ不足となりましたが、それには2つの理由があり、

渋滞発生の理由
  • 荷下ろし作業者の減少
  • 経済再開による荷動きの増加

コロナ禍で失業者が増え、荷下ろし作業者が減りましたが、一方で経済再開に伴い、荷動きが増えました。

荷下ろしがなかなかできないため、港湾で船が渋滞することになりました。

とまとま

つまり、コンテナが多いのに作業者が少ないから、渋滞したわけですね!

しかし、2023年現在は、作業者が増えて荷下ろし作業が間にあうようになり、渋滞が解消されていきました。

②インフレによる需要の低下

物価が上昇すると、海運需要が減少します。

その理由は、消費者の購買意欲が低下するためです。

2022年から世界は高インフレに見舞われておりますが、物価が上がるとムダづかいや節約しようとする人が増えますよね。

とまとま

物価が上がると、無駄使いをやめて節約志向になりますよね。

すなわち、消費者の購入意欲が低下するということですので、商品が売れなくなってしまいます。

そうすると、物流量が減少し、海運需要も減ることになります。

③在庫の積み上がり

在庫が積みあがると、海運需要は減少します。

その理由は、お店が商品を仕入れる必要がなくなるためです。

とまとま

ここでいう在庫とは、お店の商品(服や生活雑貨など)を指します。

お店に在庫が積みあがると、わざわざ商品を仕入れる必要がなくなります。

なので、物流量が減ってしまい、海運需要が減ってしまいます。

④世界的な景気後退懸念

景気が悪くなると、海運需要が減少します。

その理由は、私たちがもらっている給料が減ってしまうからです。

給料が減ってしまうと、ムダ使いを減らしたり、節約志向となり、消費者は買い控えをするため、商品が売れなくなってしまいます。

そうすると、物流量も減ってしまうので、海運需要が減少してしまいます。

今後の海運市況は

日本郵船の決算説明資料を確認すると、今後の見通しは良くないとの見解でした。

下のグラフは、日本郵船の2023年3月期の経常損益予想と実績のグラフになります。

2023年3月期の経常損益の実績と予想

2Qまで好調だったものの、3Q以降は減少し、4Qは利益が2Qの1/4まで減少する予想です。

なぜ、4Qはものすごい減益予想となっているのでしょうか。

その理由は、以下の4つが挙げられています。

見通しが悪い理由
  • インフレ高止まりによる需要低下
  • 在庫積み上がりによる需要の低下
  • コンテナ運賃のさらなる低下
  • 世界的な景気後退懸念による需要の低下

日本郵船は、今後も市況悪化し続けると予想しております。

2024年3月期が4Qの水準で利益を出し続けるとなると、ものすごい減益となりそうですね。

株価は堅調だが

バルチック海運指数やCCFIは急落していますが、2023年2月現在では海運大手3社の株価は崩れておりません。

その理由は配当にあると考えられます。

2023年2月時点で、日本郵船や商船三井、川崎汽船の配当利回りは、10%を超えており、とんでもなく高い水準となっております。

これが株価の下支えとなっており、株価が崩れていないと推測されます。

今後減配されると市場は予想しておりますが、コロナ禍での好業績によって、財務はかなり健全化されております。

とまとま

利益剰余金が溜まっているので、株主還元をする余力はありそうですけどね。

 今後の決算に注目ですね。

まとめ

海運関連指標が急落している理由について解説していきました。

これまで、バルチック海運指数やCCFIはものすごい高い水準で推移していたので、

この急落はむしろ、市況の正常化という解釈の方が正しいかもしれません。

今後、海運はどうなっていくのか、注目したいですね。

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