【初心者向け】金(ゴールド)投資の基礎

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皆さんは、ゴールド投資について、ご存じでしょうか。

私は株式投資を始めて2年目となりますが、これまでゴールド投資に興味がありませんでした。

しかし、世界経済は景気後退期に差し掛かりつつあり、株式の中で優良な投資先が見つけることができませんでした。

ある時、Twitterでゴールド投資というワードを聞き、ゴールドについて興味を持ち始めました。

そこから鬼のように検索をして、ゴールド投資に関して、本記事にてまとめました。

もしご興味がありましたが、最後までご一読いただきますようお願いします。

目次

ゴールドとは

金(ゴールド)は、世界中で希少性の高い金属として知られており、古くから世界共通の通貨として扱われてきました。

その希少性や加工性、用途の広さなど、さまざまないろんな人と魅了し続けています。

ゴールドはアクセサリーのイメージが強いかと思いますが、実はいろんなところで使用されております。

例えば、工業用品であれば電子機器部品向けに使用されていたり、医療用品であれば金歯に使用されていたり、食用品であればスイーツや料理など、あらゆるところで使用されております。

そんなゴールドですが、ゴールドに対して投資ができることをご存じでしょうか。

ここではゴールドの投資方法や特徴について解説していきたいと思います。

ゴールドの投資方法

ゴールドには様々な投資方法があり、ゴールドを生かした投資方法やレバレッジ投資なども様々な取引方法が存在します。

ここではゴールドの投資方法について、ご紹介していきます。

尚、下記以外の投資方法(金先物取引や金CFDなど)もありますが、ここでは紹介を省きます。

現物取引

現物取引とは、その名の通り、金貨や金地金(インゴット)などを購入して、現物を保有する投資方法です。

金貨や金地金などの現物は、貴金属店に行けば購入することができるようです。(筆者はかったことがありません。。)

ちなみに金貨はオーストラリアのカンガルー金貨が有名のようです。

尚、現物取引は、紛失や盗難の恐れがあるので、管理コストがかかるのがデメリットです。

現物取引

〇メリット

  • 貴金属店に行けば気軽に購入できる
  • 現物を眺めることができる

●デメリット

  • 紛失や盗難のリスクがある
  • 紛失・盗難対策の管理コストがかかる

金ETF

金ETFとは、ゴールドの価格に連動するETFのことを指します。

ETFとは上場投資信託であり、証券取引所を通じて購入することが可能です。

特徴として、リアルタイムで取引することが可能で、自分のタイミングで売買できます。

また、金ETFの種類によりますが、1口1万円以下から購入することができます。

デメリットとして、売買をするには証券口座を開設する必要があったり、保有時には手数料がかかります。

金ETF

〇メリット

  • リアルタイムで売買ができる
  • スマホ1つで手軽に購入することが可能
  • 比較的安価で購入することができる

●デメリット

  • 証券口座を開設する必要がある
  • 手数料がかかる

純金積立

ゴールドは長期的に上昇トレンドであるため、積立投資が有効です。

純金積立にも種類があり、毎月一定額で純金を購入する方法やグラム数を指定して購入する方法などがあります。

現物を保有せず、少額から始められるので、初心者でも手軽に始めやすいのが特徴です。

また、少額から投資できることを生かし、ドルコスト平均法を適用することで、簡単かつ高勝率な投資をすることができます。

純金定期積立は、証券口座経由か貴金属店経由で購入することが可能です。証券口座経由で購入する場合は口座の開設が必要になります。

純金積立

〇メリット

  • 少額から投資が可能
  • ドルコスト平均法が使える
  • 自動積立をしてくれるので初心者でも簡単にできる

●デメリット

  • 証券口座を開設する必要がある
  • 手数料がかかる

ゴールドの特徴

有事に強い

ゴールドは戦争や株価暴落時に下がりにくいという特徴があります。

株価が暴落するとき、投資家はリスク資産から安全資産に資金を移す傾向があります。

ゴールドは一般的に安全資産と言われているので、そのような状況下では買われる傾向にあります。

しかし、暴落時は狼狽売りや現金化によるリスク回避、追証に次ぐ追証で、何もかもが下落します。

ゴールドもその例外ではないですが、下げ幅が限定的となります。

では、例としてコロナショック時のチャートを確認していきましょう。

ダウとGLDの推移(引用:SBI証券)

上図はNYダウとゴールドの価格に連動したETFであるGLDの推移を表しています。

2020年2月ごろにコロナショックがあり、NYダウもGLDも急落しております。

この時ダウは約40%の下落となりました。一方、GLDは約15%の下落となり、ダウに比べて下げ幅が少ないことが分かります。

また、コロナショック前の水準に戻るまで要した期間は、ダウが9カ月に対して、ゴールドは1か月とものすごい速さで回復しております。

以上から、ゴールドは有事に強いと言われております。

実質金利とは逆相関

ゴールドには金利が付かないので、金利が付く国債などの商品に対して弱いこと一般的な考えとなります。

以下の図は名目金利とゴールドの価格の推移を示しています。

引用元:eワラントジャーナル(引用元サイトは下部にリンクあり)

この図をみるとなんとなく、名目金利が上昇するとゴールドの価格が下落し、名目金利が下落するとゴールドの価格が上昇することが読み取れます。

しかし、2011年では名目金利が上昇しても、ゴールドの価格が上昇したり、2021年では名目金利が上昇しても、ゴールドの価格は落ち着いていたりと、名目金利だけでも説明できない部分があります。

これはなぜなのでしょうか。ここを理解する上で必要なのが、「インフレ率」です。

ゴールドは有力なインフレヘッジの投資先として知られており、一般的にインフレに強いと言われております。

ここで、名目金利に期待インフレ率を加味した実質金利と比較して見てみましょう。

尚、実質金利は以下の記事にて解説しておりますので、ご確認ください↓

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実質金利とゴールドの価格の推移(引用元:eワラントジャーナル(引用元サイトは下部にリンクあり))

上図を見て頂くと、実質金利とゴールドの価格は、逆相関関係にあることがわかります。

どんなに高金利であったとしても、期待インフレ率が高ければ、お金の価値は下落するので、結果的にゴールドの価値は上昇します。

以上のことから、ゴールド投資においては、実質金利の動向を見ておく必要があります。

尚、実質金利とゴールド価格の関係について、以下のサイトで詳しく分析されております。非常に分かりやすいので、ぜひご確認ください。(図もこのサイトから引用させていただきました。)

eワラントジャーナル

ドルインデックスとは逆相関

ゴールドはドルインデックスと逆相関の関係にあります。

そもそもドルインデックスとは、ユーロ・円・ポンドなど複数の主要国通貨に対する米ドルの価値を指数化したもので、

数値が高くなるほどドルが買われていることを示し、数値が低くなるほどドルが売られていることを示します。

そのドルインデックスですが、なぜゴールドと逆相関関係にあるのでしょうか。

その理由は、ドルは紙幣(お金)の代表格であることに対して、ゴールドは実物資産の代表格であるからです。

上記で述べた実質金利を交えながら、考えると理解が深まります。

実質金利がマイナスである時、名目金利よりも期待インフレ率の方が高いため、相対的にお金の価値が低下します。

そのため、預貯金よりもよりリスクのあるモノの方に資金が流入します。

そのモノというのが、株式や債券、現物資産だったりする訳です。

その現物資産へ投資をする場合、やはり代表的な存在であるゴールドが買われるということになります。

では、データを確認していきましょう。

以下の図は、ドルインデックスとゴールド価格の関係をグラフ化したものです。尚、ゴールド価格は逆目盛になっております。

ドルインデックスとゴールド価格の関係(引用元:http://www.fx-soken.co.jp/kawase/k_r_010.html)

グラフを確認いただくと、ドルインデックスが下落するとゴールドの価格が上昇し、ドルインデックスが上昇するとゴールド価格が下落しており、逆相関関係にあることが見て取れます。

そもそもゴールドはドルで取引されておりますので、ドルの価値が上がればゴールドは下落し、ドルの価値が下がればゴールドは上昇と、シーソーの関係にあることが言えます。

ゴールドへの投資の際は、ドルインデックスの動向について確認しておく方がよさそうですね。

まとめ

今回のゴールド投資に関する解説を、以下にまとめました。

まとめ

〇ゴールドの特徴

  • 金融危機や戦争などの有事に強い
  • インフレに強い
  • 金利が付かない
  • 世界共通の安全資産
  • 長期的な上昇トレンド

○確認したい指標

  • 実質金利⇒マイナスのとき:ゴールド価格上昇、プラスのとき:ゴールド価格下落
  • ドルインデックス⇒上昇のとき:ゴールド価格下落、下落のとき:ゴールド価格上昇

世界的な高インフレを抑制するために、FRBは金融引き締めを開始しました。

この大幅な金融引き締めを織り込んで、ゴールドは4月中旬から大きく下落しました。

そこから底値堅く推移しておりますが、これからどのように動くのか、インフレ率や今後のFRBの金融引き締め次第と考えます。

これから発表されるインフレ指標(消費者物価指数や生産者物価指数など)に注目しながら、

ゴールドも投資先の一つとして、頭の中に入れておきたいですね。

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