過去リセッションでの各セクター騰落率を解説!

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とまにちは。とまとま(@toma_moneykatsu)です。

2022年、世界各国中銀による急速な利上げで、世界経済はリセッション(景気後退)するのではないかと言われておりますが、みなさんはリセッションへの準備はできていますでしょうか。

リセッションと聞くと株価下落というイメージがありますが、言い換えればバーゲンセールでもあり、今まで高くて買えなかったような優良銘柄も安く買えるチャンスが来ているとの認識もできます。

本記事は、リセッション入りした場合、どのセクターに投資するのが一番良いのか、過去のデータをもとに、最適な投資先を見つけることを目的としております。今後の投資戦略のお役に立てたら幸いです。

目次

リセッション(景気後退)とは

リセッションとは景気が下降している状態のことです。

リセッションが発生すると、商品を値下げしても売れにくくなり、企業の業績は悪化します。そして労働者の給料が減り、消費者マインドの悪化により、さらに売れにくくなります。

加えて、業績が悪くなると、企業の倒産件数や失業者数が増加してしまいます。

業績が悪くなるということは、株価も下落方向であり、過去リセッションのデータでは、株価が約30%~60%程度下落しています。

そんなリセッションですが、定義は国によってさまざまで、日本は景気動向指数研究会が、生産・消費・雇用などの様々な指標をもとに決定されます。米国はNBER(全米経済研究所)の景気判定を用いて商務省が正式な発表を行います。

リセッション時に強いセクターとは

リセッションにおいて、景気敏感セクターは売られやすく、ディフェンシブセクターは買われやすい傾向になります。

ディフェンシブセクターとは、ディフェンシブセクターとは景気の動向に業績が左右されにくいセクターのことをいいます。具体的には生活必需品や一般消費財、ヘルスケアなどのセクターを指し、図中の左下の領域に属します。

では、過去のリセッション時に各セクターはどのようなパフォーマンスを示していたのでしょうか。

各セクターのパフォーマンス

1990年以降でリセッション入りしたのは、合計4回あります。

1990年の湾岸戦争、2000年のITバブル、2008年のリーマンショック、2020年のコロナショックの4つです。

これらリセッション時の各セクターパフォーマンスについて、以下の表にまとめました。尚、一部データが無い所がありますので、その点はご了承ください。

過去リセッション時の各セクター騰落率(引用元:Ricoゼミ動画内の表から抜粋

騰落率の平均値(表内右端)を見ると、すべてのセクターがマイナスになることが分かりました。

ディフェンシブセクターを見てみると、生活必需品は-3%、ヘルスケアは-2%、一般消費財は-9%といずれもマイナスであることが分かりました。

湾岸戦争のときは、ディフェンシブセクターが比較的プラスとなっていますが、他のリセッションではおおむねマイナスとなりました。

しかし、金融、不動産、資本材などのような景気敏感セクターと比較すると、下落は限定的で比較的良いパフォーマンスであることが言えます。

尚、リーマンショックのような大きな金融危機では、どのセクターも売られてしまうので、こういうときはどうしようもなさそうです。

要点
  • 景気敏感セクターよりもディフェンシブセクターの方がパフォーマンスが良い
  • ディフェンシブセクターは必ずしもプラスにはならない
  • 大きな金融危機では、どのセクターも下落する

※このあたりの解説は、RicoゼミのRicoさんの動画にて詳しく解説されております。ぜひご覧になってください。(私自身も大変参考になりましたので一部資料を引用させていただきました)

リセッションでの投資戦略

リセッションに強いとされるディフェンシブセクターでも、マイナスとなることがわかりました。

では、他に良い投資先はあるのでしょうか。

結論から言うと有ります

しかし、それは個別株買いではありません。このような相場で個別株買いで利益を出すのは困難です。

このような下落相場では、トレンドにあった投資手法でやっていくのが無難であると言えます。

具体的な投資手法や投資先を以下に挙げました。

投資案
  • 空売り(信用売り)
  • インバース系ETF
  • VIX
  • 外国株
  • 投資しない

以下に解説していきます。

①空売り

下落相場で利益を出すには、空売りが良いかと思います。空売りとは、株価が下落すると利益を得ることができる信用取引の一つです。

空売りは個別株に対しても投資することができ、自分が知り尽くした銘柄でトレードできるメリットがあります。

空売りは非常に有用ではありますが、制度信用だと6か月しか保有できなかったり、逆日歩がかかったり、理論上損失は無限大といろいろデメリットがあるので、しっかり特性を理解してから取引するようにしましょう。

②インバース系ETF

インバース系ETFは、株価指数と逆の動きをするように設計されたETFことで、指数が下落すると上昇します。

インバース系ETFは、現物買いをすることができるので、信用取引口座を開設していない人でも、下落相場で利益を出すことができます。

ただ、手数料がかかるので、利益を出すならその手数料分を儲けないとプラスにはなりません。

③VIX

VIXは、ボラティリティーを表す指数(別名恐怖指数)で、基本的には株価と逆の動きをします。

日本市場においては、VIXのETF(証券コード:1552)が上場しているので、現物買いでVIXに投資することができます。

また、証券会社によっては、CFD取引(デリバティブ取引)にてVIXに投資できるところもあります。

VIXのETFに関しては、以下の記事にて解説しておりますので、そちらをご覧ください。

④外国株

外国株を買うことも選択肢の一つになります。

ひとつの国にこだわる必要はなく、広い視野で見れば、どこかにチャンスが転がっているかもしれません。

ただ、外国株への投資で注意が必要なのが、為替リスクです。株価上昇でプラスになったとしても為替で利益が目減りすることがありますので、その点に注意して投資してください。

⑤投資しない

投資をしないというのも選択肢の一つです。

下落相場の中、上昇する銘柄を見つけて利益を上げるのは、難しいことですし、リスクも伴います。

それであれば、株価が大きく下がったところで買えるように、キャッシュを置いておくのも戦略の一つです。

まとめ

リセッション時に各セクターがどのようなパフォーマンスとなるのかを解説しました。

リセッションに強いとされるディフェンシブセクターは、景気敏感セクターに比べて強い動きはするものの、結果的にはマイナスとなることがわかりました。

この結果から、買い方で挑むのではなく、空売りやインバース系ETFなど、下落トレンドにあった投資手法を適用するのが無難であると考えます。

※尚、投資は自己責任でお願いします。

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