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インフレ局面で強い業種・銘柄紹介

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サプライチェーン問題やロシアのウクライナ侵攻による資源価格の高騰によって、世界はインフレに見舞われております。

FRBはこれから前例のない規模で、金融引き締めを行うという状況下で、これから株式市場はどうなるのか、非常に心配しております。

まずはインフレを理解し、インフレに強い業種を把握することで、今後どのようにして戦っていけばよいのか、考えていきたいと思います。

今後の投資戦略にご活用いただけると幸いです。

目次

インフレとは

インフレとは、物価が上昇することを言い、お金の価値が下落のと同じ意味になります。

例えば、これまでトマトを1個100円で購入できていたのが、物価上昇により1個200円に価格が上昇したとします。

トマトそのものに変化はありませんが、物の価値が上昇したことによって、これまでの2倍の金額を支払う必要があり、お金の価値が半減したことになります。

インフレが起こる原因として、景気の過熱が挙げられます。好景気になると、企業の収益が増加し、従業員の給料が増加し、個人消費の拡大や企業の設備投資が活発になります。さらに需要が拡大することによって、物価が上昇します。

尚、上記は良いインフレなのですが、悪いインフレもあります。

悪いインフレは、コモディティー関連へ資金流入や、今回のロシアのウクライナ侵攻による資源供給懸念等で、コモディティー価格が上昇したことによる物価上昇を指します。

これをコストプッシュ型インフレと呼びますが、今回のインフレは悪いインフレに当たります。

インフレとは

  物価が上昇すること⇒お金の価値が低下すること

インフレと株式市場への影響

インフレが与える株式市場への影響は、基本的にはプラスです。しかし、インフレが進むのが早い場合は注意が必要です。過度にインフレが急上昇したとしても、それと同等の賃金上昇ができていれば、問題ありませんが、現実的には難しいと思います。

前述でも述べた通り、良いインフレの場合は、好景気で個人消費や企業の設備投資が活発になるので、需要が大きくなり、製品価格も上昇し、企業の利益も増え、株価は上昇しやすくなります。

しかし、コストプッシュ型インフレ(悪いインフレ)は、素材の価格が高くなるので利益をただただ減らしてしまいます。ですので、株価は下落しやすいです。

逆に言えば、このような局面で、しっかり値上げをできる企業は、利益を伸ばすことができるので、株価は上昇しやすくなります。

株式市場への影響

  良いインフレ⇒基本的にプラス

  悪いインフレ⇒基本的にマイナス

インフレに強い業種

やる気に燃える人のイラスト(男性)

今回のようなコストプッシュ型インフレでも、追い風となる業種があり、以下の業種が、インフレ局面において、株価が上昇傾向となることが多いようです。

  1. 素材
  2. 卸売
  3. エネルギー
  4. 保険

①~③の業種で共通する点は、現物資産です。

①~③の業種は、保有している資産が物価上昇によって、評価額が上昇しますので、会社としての純資産が増加します。まさにインフレを追い風にした業種になります。

例えば、①素材の場合で考えて見ましょう。

素材メーカーは、素材の在庫を会社に抱えますが、この間の物価の上昇によって、当初想定していた販売価格よりも、高い金額で売ることができるようになるため、利益を増やすことができます。

②卸売や③エネルギー(石油・天然ガス等)についても同様の考え方です。

④保険は、金利上昇が影響しています。一般的にインフレ局面では、物価の上昇を抑えるために、金利を上昇させます。保険会社はこの金利上昇によって、利益を伸ばすことができますので、保険はインフレに強いということになります。

ちなみに、不動産も一般的にはインフレに強いとされます。それは、所有している土地や建物の値段が上昇しますし、家賃の上昇も期待できますので、その分利益が見込めます。

しかし、今回のような悪いインフレの環境下では、個人の給料が上がりづらいため、不動産の需要が多くなるとは言えず、家賃の上昇が期待できないことを考慮すると、不動産は期待しづらいと思います。

インフレに強い業種

  • 鉄鋼や穀物系の素材
  • 石油や天然ガス等のエネルギー
  • コモディティを取り扱う卸売
  • 金利上昇の恩恵を受ける保険

銘柄紹介

参考に上記業種の関連銘柄をピックアップします。

特に卸売業は、インフレ局面で最も強い動きをする業種となります。コモディティ全般を取り扱っており、インフレの恩恵を強く受けます。

鉄鋼は低PERであり、金利上昇下において、強さを発揮しやすいです。

まとめ

インフレについて説明致しました。

今回は残念ながら悪いインフレとなっており、このインフレは株式市場全体で見ると、下落材料になると思われます。

また、FRBは近々QTを実施することを示唆しており、さらなる下押し要因になると想定されます。

QTに関する説明も以下の記事で解説しておりますので、よろしければご確認ください。

ネガティブな材料が多いですが、インフレなりの戦い方があるので、ちゃんと銘柄を選べば勝てると思います。

皆さん、頑張っていきましょう!

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