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【業種分析~銀行株編~】銀行株の特徴や強みを解説

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日本にはいろんな業種が存在しておりますが、それぞれどのような特徴を持って、どこに強みがあるのか、または弱みがあるのか、まだまだよくわからないことが多いです。

そこで、私が参考資料やネットの情報を収集し、必要そうな情報をピックアップして、シリーズ記事として、まとめていきたいと思います。

今回紹介するのは、「銀行株」です。

目次

銀行株の収益モデル

銀行によって事業が異なりますので、全て挙げるとキリがありませんが、主な収益源として、以下が挙げられます。

  1. 個人や企業向け融資
  2. 資金運用

「1.個人や企業向け融資」は、融資先から利息及び融資元本を受け取ることで、収益を得ております。

銀行から企業へ融資を行い利息を受け取る

多額の資金を必要とするので、預金という形で預金者から資金を調達し、その代わりに預金者に対して、利息を支払います。

銀行へ預金し利息を受け取る

銀行は、預金金利よりも融資時の貸出金利を高くすることで、銀行としての利益を生み出しています。(預金金利<貸出金利)

「2.資産運用」は、株や外貨、債券などを購入し、それらの売却益が利益となります。

●銀行の主な収益源

  • 個人や企業向け融資(預金金利と貸出金利の差で利益を得る)
  • 資金運用(株や外貨、債券などの運用売却益)

銀行株の特徴

銀行株には、株価指標に特徴があったり、銀行には追い風となる相場があったりします。

そのあたりについて以下で解説していきます。

株価指標が低い

銀行株の特徴として、PER及びPBRなどの株価指標が低いことが挙げられます。

以下の表をご覧ください。

表には大型バンクとプライム市場の平均値を記載しております。

PER及びPBRを確認いただくと、プライム市場平均よりも銀行株の方が低く、かなり割安水準にあるという風に解釈できます。

2022/5/6時点
とまとま
とまとま

PER、PBRが割安なら、銀行株を急いで買わないとね!!

しかし、それは間違いです。銀行は、その収益モデル上、PER及びPBRが低くなる傾向にあります。

では、なぜ銀行株のPER及びPBRが低くくなるのでしょうか。

なぜPER、PBRが低くなる?⇒純資産が少ないため

銀行は一般の企業とは違い、預金者から借りたお金(要は借金)を使っているので、バランスシート上純資産という扱いではなく、負債として扱われることになります。

一般企業に比べて純資産が少なくなるため、株価指標が割安に見えるようになります。

高配当銘柄が多い

一般的には銀行株は高配当株が多いです。

前記で示した表を改めて、以下に示します。

表を見て頂きと、大型バンクの配当利回りは軒並み3%を超えており、プライム市場の平均配当利回りを大きく上回っております。

高配当株は下落局面でも、下げが限定的になりやすい傾向があるため、大きく株価が崩れることはないと思います。

2022/5/6時点

金利上昇局面に強い

銀行は数少ない金利上昇局面に強い業種になります。

前記でも示したように、銀行は預金金利と貸出金利の差(利ざや)で収益を上げておりますが、金利上昇局面になると、利ざやが大きくなりやすく、その分収益が増えやすいという特徴があります。

逆に言うと、金利が低下すると利ざやが少なくなるので、収益が少なくなりやすいので、金利の動向には注意が必要です。

また、もう1点注意してほしいのが、前述したように、銀行は資産運用でも収益を上げています。

金利上昇局面では、株価が下落しやすかったり、国債などの債券価格が下落したりしますので、各金融商品の評価額がマイナスになってしまうことがあります。

債券を多く運用している銀行は、収益が悪化するリスクがありますので、その点に注意が必要です。

●銀行株の特徴

  • PER及びPBRが低い
  • 高配当銘柄が多い
  • 金利上昇局面に強い

まとめ

銀行株について、紹介しました。

現在、米国では高いインフレとなっており、急速に利上げが進んでおりますが、

日本は依然としてインフレが進んでおらず、従来通りの金融緩和策を維持しているため、

低金利となっているため、日本の銀行には、良い状況ではありません。

銀行株に投資する際は、金利の動向に注視しながら、検討してみてください。

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